羊毛フェルトについて

羊毛フェルトについての説明です。

羊について

人が羊の飼育を始めたのは、紀元前7000年頃と言われています。ヨーロッパでは毛織物産業として中世の経済発展にも大きな役割を果たしました。日本にはもともとは存在せず、大陸より輸入され、明治時代になってから牧羊と毛織物事業が本格的になりました。

羊毛を使ったハンドメイド

羊毛

羊毛はとても自由な素材で、様々なハンドメイドに用いることができます。

羊毛フェルト

羊毛

水またはニードルでフェルト化させて、バッグや帽子などの実用的なものから、動物のマスコットなどの飾りまで、様々なものを作ることができます。

手染め

手染め

羊毛は、天然染料または化学染料を使って、好きな色に染めることができます。家庭のキッチンで、お鍋や菜箸やざるを使って染めることができます。

手紡ぎ

糸紡ぎ
紡ぎ車

手でコマを回転させる「スピンドル」や足で踏んで紡ぐ「糸車」を使って、羊毛から毛糸を作ることができます。どちらの場合も、撚り(より)をかけて、蒸し器で蒸して撚り止めすることで、編んだり織ったりすることができる「毛糸」を作ります。

手織り

手織り

紡いだ糸を使って、織り機で織って、マフラーを作ることができます。しっかり縮絨(しゅくじゅう)して、バッグやがま口などに仕立てることもできます。

手編み

手紡ぎ手編み

紡いだ糸を使って、かぎ針や棒針で編んだりして、帽子やマフラーなどを作ることができます。

羊毛フェルトについて

「フェルト」とは、ラテン語で「もみ固める」という意味です。フェルトには主に2つの技法があり、羊の毛にお湯と石鹸と摩擦を咥えて繊維を絡めフェルト生地を作る「ウェットフェルト」と、ニードルという専用の針でチクチクと刺して固める「ニードルフェルト」と言われます。

ウェットフェルト

ウェットフェルト

羊毛にお湯を染み込ませると、繊維のキューティクル(毛の表面のうろこのようなもの)が開き、繊維同士が絡みやすい状態になります。そこに、アルカリ性の石鹸を加えて、縮絨させます(しゅくじゅうとは、毛織物を収縮させることを意味します)。更に、手で擦るなどして振動を加えると、よりフェルト化が進みます。バッグや帽子などつなぎ目のない大きな作品を作ることができます。

ニードルフェルト

ニードルフェルト

羊毛フェルト専用のニードルという細い針を使って、フェルト化させる方法です。ニードルの先には溝があり、ニードルを抜き刺しすることで固まっていきます。犬や猫などの動物を作ることができます。

羊の種類

羊毛フェルトで使うのは、主に「メリノ」と言われる種類の羊の毛です。「メリノ」はオーストラリアやニュージーランドなどに広く分布。細番手(番手が細い・・・繊維の太さが細いという意味です)なので、素早くフェルト化できます。その他には、少しチクチクする毛の「ロムニー」や、弾力のある毛の「コリデール」、スコットランドが原産の「シェットランド」、イギリスに広く分布している牛のような模様の「ジャコブ」、黒い顔の「サフォーク」といった羊がいます。

羊毛の状態

刈り取られた毛は、その加工の状態によって、呼び方が変わります。ロール、バット、フリース、スカード、スライバー、トップ・・・。羊毛フェルトでよく使うのは、スライバーまたはトップと言われるの状態のものです。

使う道具

ウェットフェルトの場合

  • キッチンスケール(はかり)
  • ウレタンシート
  • トレイ
  • お湯
  • 石鹸
  • ビニール袋
  • プチプチ
  • タオル

ニードルフェルトの場合

  • ニードル
  • マット

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